鳴滝




鳴滝の歴史
鳴滝は右京区を流れる御室川にかかる滝です。昔の鳴滝は現在よりも水量も規模も大きかったようで、「鳴滝」の名は滝の水音が遠くまで鳴り響いていたことから付けられました。左京区北白川にあったといわれる「東滝」に対して「西滝」と称され、京都を代表する滝であったようです。平安時代には東滝と共に霊が宿る瀬の一つとして数えられ、滝傍で禊祓(みそぎばらい)が行われたといいます。また歌枕としてもしばしば用いられ、松尾芭蕉が鳴滝の富豪、三井秋風の別荘に招かれ半月ばかり滞在した時に詠んだ歌は滝傍の石碑に刻まれています。

現在の鳴滝
現在残る鳴滝は落差3メートルの小さな滝です。周辺もすっかり宅地化され、地元の多くの人々にすらその存在を忘れられています。しかし、京都の街中に残るほぼ唯一の自然の滝として貴重なことは確かであり、是非末長く現在の姿をとどめてほしいと思います。

*「西滝」や「東滝」については当サイトからリンクさせていただいている「京都の滝」で詳しく説明されています。






鳴滝全景。すぐ傍に住宅が迫っています。鳴滝近影



滝壺は光の加減で夕刻には青く見えます。特に冬ははっきりと見えて神秘的です。


夏の滝壺冬の滝壺



滝周辺は岩肌むき出しのごつごつとした岩が多くなっています。


鳴滝を通過した御室川は岩肌むき出しの崖の間を潜り抜けながら下流へと流れていきます芭蕉の歌の石碑
「梅白し昨日ふや鶴を盗れし」



鳴滝通過直前の御室川。コンクリート三面張りのごく普通の川で滝がすぐ傍に控えていることを感じさせません。鳴滝通過直後の御室川。こちらもコンクリート三面張りの都市河川になっています。




●メモ

◎非常に分かりにくい場所にあります。絶対に車で来ようと思わないでください。また現在、滝そばへの立入が禁止されているのかが分からない状況なので長居はしないようにしましょう。




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