白川上中流部の様子



最後に参考として、白川の上中流部を概観してみます。



白川上流部


白川のふるさとは滋賀県大津市比叡平、山中町にあります。比叡平の住宅街の中には砂防堰堤(さぼうえんてい)が見られます。
(砂防堰堤の詳細については「修学院音羽川の砂防」「砂防堰堤」の章を御覧ください。)


白川最源流部砂防堰堤と湛水池(たんすいち)



そこから山中越沿いに流れて下っていきます。川底には花崗岩質の白砂(白川砂)が見られます。
(白川砂の詳細については「修学院音羽川の砂防」「白砂の利用」の章を御覧ください。)


山中越沿いに流れる白川山間部を流れる白川。白砂が川底に溜まり、まるで水が濁っているように見えます。



川に流された白砂の多くは中下流の住宅街に流出して災害を起こさぬよう、白川が山間部を出るところにある沈砂池(ちんしゃち)に溜められます。
(沈砂池の詳細は「修学院音羽川の砂防」「沈砂池」の章を御覧ください)


川底に溜まる白砂沈砂池。白川に運ばれた大量の砂がここに溜められます。



白川中流部


沈砂池を過ぎると白川は平野部に出ます。
川には流路工(りゅうろこう)が施され、コンクリートでがちがちに固められたその様相は人工水路のように見えます。
(流路工の詳細は「修学院音羽川の砂防」「修学院音羽川下流部」の章を御覧ください)

山間部を出た直後の白川住宅街を流れる白川。川岸と川底がコンクリートで固められています。



丸太町通にぶつかる錦林車庫付近で流路工は終わり、白川は自然の姿を取り戻します。岡崎の動物園そばで琵琶湖疏水に注ぎます。


白川中流部琵琶湖疏水に注ぐ白川。河口の所に上流部から運ばれてきた白砂が溜まっているのがはっきりと見えます。




●メモ

◎白川源流部・上流部の探索は山中越の交通量が多いので本当に大変です。歩道が無いところが殆どなので気をつけてください。

◎琵琶湖疏水に合流するまでの白川の水は概ね澄んでいるのですが、残念なことが一点。ゴミの不法投棄が多いことです。新聞をにぎわすような大規模なものはあまり無いようですが、歩行者やトラックの運転手が捨てたと思われる生活ゴミ(中にはテレビも!)は結構見られます。これまで4,5回ほど探索して見た限りは殆ど改善されていないようで残念です。




1、白川分岐点
2、知恩院前の白川
3、白川北通
4、白川南通
5、白川上中流部の様子

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