白砂の利用


修学院音羽川の随所で見られた花崗岩質の白い砂。これは修学院音羽川の南を流れる白川と一乗寺川においても観察できます。

特に白川上流域は上質な砂(白川砂と呼ばれています)の産地として古くから賑わったようで、京都を代表する著名な寺の庭園などで用いられています。しかし残念ながら、現在は防災対策が進んで自然に削られる白川砂の量が減ったのか、採取は大きく制限されています。


銀閣寺庭園。数ある庭園の中で最も白川砂がふんだんに使われている場所です。竜安寺庭園。こちらも白川砂が用いられています。



上賀茂神社境内にある「立砂」。ご神体の「神山」に見立てているこの砂山も白川砂からできています。高野山金剛峰寺の庭園。京都から遠く離れたこの庭園においても白川砂が用いられています。



*参考 一乗寺川と白川


修学院音羽川の南側を流れる一乗寺川白川においても砂防対策が施されています。ただ、修学院音羽川ほど浸食が進んでいないので大規模なものはあまり見られません。

(白川の上流部の詳細は「白川下流部」「白川上中流部の様子」の章を御覧ください。)


川底に白砂を敷いた一乗寺川白川上流部。白砂の影響で濁って見えます。



一乗寺川の堰堤流路工が施された白川




●メモ

◎一乗寺川は一般の地図には中々載っていないような小さな川ですが、曼珠院や詩仙堂の傍を流れています。
また一乗寺地区の道路の側溝を見ると白砂が溜まっていることもあります。




1、修学院音羽川上流部
2、石積堰堤
3、砂防堰堤
4、親水広場
5、沈砂池
6、修学院音羽川下流部
7、白砂の利用

「修学院音羽川の砂防」トップへ


「京都の親水」トップへ

サイトトップへ



SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送